PROJECT

プロジェクト

複言語・複文化ESDプロジェクト~外国につながる子に向けた教科横断STEAM教育~

代表:教育学部 橋本ゆかり
メンバー:石田喜美、梅澤秋久、小池研二、小泉健輔、多和田雅保、中嶋俊夫、平島由美子、堀内かおる、脇本健弘
協力校:横浜市立南吉田小学校、横浜市立神奈川小学校


概要

外国につながる子どもの問題は、水面下にあり見えにくいものであるが、近年は現代的諸課題として大きく扱われるようになった。小学校に在籍する外国につながる子どもたちは、複合的な要因により日本語のみならず教科学習において躓きがみられる。多文化共生社会の実現に向けて、複言語・複文化主義の視点から教科専門の教授陣が、生活的概念から科学的概念への橋渡しができるような教科横断のSTEAM教育を共同で追究する。

プロジェクト始動の2022年度は、教員養成系大学として教員志望の学生に対して、外国につながる子どもに対する柔軟かつ包摂性を有する教育能力を身につけさせる全学教育科目を設置の準備を進めた。この科目の目標は、教員志望の学生に対し、学校教育の基盤となる生活的概念を子どもたちの中に醸成し、現実世界の出来事と学術の知識がどのように結びついているのかを学習できるような教材デザインや授業デザインの方法を学ばせることである。授業の流れはそのため、複数の教科領域を専門とする教授陣がティームティーチング形式で教科横断的なのSTEAM教育を考えるためのアプローチをデモンストレーションや見本および講義を提供によって示し、その後、提供された視点や知見に基づき、学生たちがチームで授業・ワークショップの学習プランを練り、それを外国につながる子の多い小学校において実践するしそれについて振り返る。プロセスを通して、学生は、リーダーシップ、コミュニケーション能力、論理的思考力、批判的思考力、総合的判断力、意思決定力、チームビルディング力を身につける。2023年度春学期から開講する。

特徴・効果・独創的な点

  • 現代的諸課題の1つである外国につながる子の問題に焦点を当てて、包摂性を有する持続可能な教育のあり方を追究する。
  • 専門性が異なる教授陣が集結し教科横断的・総合的学習プランを追究する。
  • 文部科学省が推奨するSTEAM教育に着目し、具体的にどのような教育が考えられるのかを追究する。
  • チームビルディング能力の育成についても専門性を有する教授が携わり追究する。

適用分野・用途

日本語教育、外国語(英語)教育、社会科教育、数学教育、理科教育、家庭科教育、音楽教育、美術教育、保健体育科教育、教育工学

資金助成

学長裁量経費

図1 STEAM教育
図2 考案した全学教育科目の内容
図3 学習プラン1
図4 学習プラン2
図5 学習プラン3