EDUCATION&RESEARCH

教育・研究

日常の中の身近な現象を物理学の視点でとらえる

教育学部 平島由美子


概要

 文系学部生を対象とした教養教育の講義である。身近な自然現象や日常生活で便利に使っている道具や家電製品の動作原理などを物理学の視点でとらえ理解するのが目的である。主に電磁波(電波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、γ線)に関わる様々な話題を取り上げ、簡単にできる実験の結果も写真で紹介しながら解説している。オンデマンド形式の講義だが、一部は実際に自宅で実験できるように受講生一人ひとりに実験材料セットを配付している。このセットでスペクトル観察、光源色と物体色、光の三原色、色の三原色、高分子ゲルの膨潤、ストロー笛に関する実験ができる。また、受講生の自宅にあるリモコン、スマートフォン、五円玉などを活用した実験も取り入れている。日常生活の様々な場面で物理学の知識が役立つことを理解し、物理学を学ぶ楽しさや意義を実感してもらえるように心掛けて資料や実験を準備している。受講生は、毎回、資料の解説を読み紹介された写真や動画を視聴した後、課題に取り組む。

特徴・効果・独創的な点

  • 身近な自然現象や日常生活で便利に使っている道具や製品を題材とする
  • 個人実験ができるように実験材料を一人ひとりに配付
  • 物理を学ぶ楽しさを味わう

関連業績

  • 平島由美子、小学校教員研修での「ものづくり」光通信と電磁誘導、物理教育、第60 ( 2 )   119 – 120 、2012年6月
図1 リモコン信号の可視化
図2 リモコン信号の可聴化
図3 スペクトル観察
図4 夕焼けのモデル実験
図5 実験材料セット