EDUCATION&RESEARCH

教育・研究

社会問題の全体構造と解決のプロセスを,協働で思考して図にデザインする

教育学部 金馬国晴


概要

プランデザインワークショップ。春学期のAでは『〈私〉をひらく社会学』(豊泉周治他著,大月書店,2014年)をテキストに討論しあうが,その学びを復習・活用しつつ,各個人が関心のある社会問題を出し合って2~5名のチームを組み,問題の全体構造とその解決に向けたプロセスを「見える化」する(「システム思考」のループ図,および「変化の理論」(TOC))。そのために,普段から社会,世界の問題にアンテナを張れるよう,ヒントも出す。交流会も行なって,協働して探究し,そのさい必要となった知識・技能などを習得・活用していく。

特徴・効果・独創的な点

  • 春学期のAの復習から始め,次第に個人とチームとで,教育や社会などのプランを,見える化すべく図の形でデザインしていく。Jamboardを用いる(以下の写真が一例)。
    ポイントは,付箋はまず大量に,ブレインストーミング的に書き・貼っておいてから,後で配置をして並べ直していくこと,誰が出したかは問わないこと,似ていて重ねたり,使わないので脇によけたりする付箋が生じることである。 
  • チーム相互にも,何度も交流し合い,相互評価を手がかりとしてさらに練り続ける。
    Jamboardはいつでもどこでも他のチームの途中経過を見て交流できる点が便利である。交流会などした後のコメントも,いつでも書き込める。
  • 以上において必要となった知識,思考法・方法論などをさらに「補い学ぶ」ために,レクチャーと討論,ワークショップなどを差し挟む。
    学期当初は文献講読から始めて知識や視点が豊富に得られるようにし,他にも数百冊を手にとれるようにして貸し出す。関連する以下のサイトは自学自習で読んできてもらって,演習としては質疑を中心に進行する。

文献・関連サイト

図1-1~2 「システム思考」のループ図 ・・付箋を貼り並べながら,現状が図示できて,要素が複雑に絡む全体構造や問題点が見える化でき,さらにレバレッジ・ポイント(解決のテコ)が見通せる。(Sは同じ方向の変化を,Oは逆の方向の変化をしていく関係)

図1-1
図1-2

図2-1~2 「変化の理論」・・(付箋を貼り並べることで)問題の解決策を短期,中期,長期に分けて見定め,解決を目指すプロセスを見える化してデザインでき,かつ促進要因と阻害要因も想定して,上下に配置できる。

図2-1
図2-2